大分トリニータの片野坂知宏監督(45)は、今季初黒星に、開口一番「非常に悔しいです」と吐露した。

 シュート数では12対9と上回った。特に終盤は、MF松本怜の左サイド突破からのクロスなどで、東京ヴェルディを防戦に追い込んだ。それだけに「後半、我々が押し込む形が多かったのに、得点できなかった。アウェーの厳しい戦いでも勝ち点1でも取っていかないと、このリーグを勝ち上がることは難しいと知らされた」と唇をかんだ。

 序盤は、選手の体が重いと感じたという。「緊張か(アビスパ福岡との)開幕戦を勝ったことによっての油断なのか…選手にはハーフタイムにも、引き締めるように言った。後半はアグレッシブに最後まで戦ってくれたが、1点が遠かった」と悔しがった。「今後もプレッシャーを受ける中で、自分たちが、しっかり出来るかも大事。東京Vのプレッシャーをかわせない自分たちは、まだまだ未熟だ」と反省の言葉が口を突いて出た。

 12日のレノファ山口戦が、3節にして迎えるホーム開幕戦となる。片野坂監督は「次はホームで出来る。前半から、我々らしいサッカーが出来るよう準備したい。今日はシュートが枠にいかず…1本でもいっておけば、得点出来たかもしれない。日ごろの練習から、こだわらせたい。全てにおいて、トレーニングからこだわって、しっかりやっていかなといけない」と、この日の敗戦を糧にすることを誓った。【村上幸将】