北海道コンサドーレ札幌が若手主体で臨んだジュビロ磐田に、2-0と会心の勝利を収めた。前日14日に44歳の誕生日を迎えた四方田監督に、今季初白星をプレゼントした。

 両チーム合わせて、この日スタメン最年少の18歳が、敵地スタンドを黙らせた。後半11分、MFマセードのクロスが「たまたま自分のところに落ちた」とMF菅。「取りあえず、中に入れとこう」。ペナルティーエリア(PA)左で折り返したところ、慌てた相手GKが捕球ミスした。こぼれ球をFW上原が押し込んで先制。試合終了間際の同42分には、縦へのドリブル突破から、フリーになっていたFW都倉へのアシストで、追加点をお膳立てした。「結果としてゴールに絡めたので良かった」。前半にも精度の高いFKで絶好機を演出するなど、再三、自慢の左足がさえた。

 リーグ戦では、3試合を終えて、まだベンチ入りがない。「最初は消極的なプレーが多かったけど、後半につれて自分らしさが出せた。手応えは、ありました」と、充実の90分フル出場だった。四方田監督は「この勢いをリーグ戦につなげたい」。自信を手に、札幌へ帰る。【中島宙恵】