東京五輪のエース候補ガンバ大阪MF堂安律(18)が、大宮アルディージャ戦(21日)で今季初先発する可能性が出てきた。19日、大阪・吹田市内で非公開練習後に長谷川監督が「(堂安のFW起用を)選択肢の1つとして考えていきたい」と話した。J1で先発すれば、15年6月20日ベガルタ仙台戦以来、約2年ぶり2度目となる。

 チームの台所事情は厳しい。公式戦4得点のエースFWアデミウソンが右内転筋肉離れで離脱。FWは長沢、赤崎、高木の3人しかおらず、特に長沢は全公式戦に出場しており、直近7試合に先発フル出場した。疲労が蓄積している苦しい状況で、FWに浮上したのが堂安だ。U-20日本代表でもプレーしている2列目右やトップ下が本職だが、キャンプでは2トップの一角を務め、リーグ戦直近3試合では途中出場して右ウイングバックに入るなど、いろいろなポジションで経験を積む18歳は「得点できるポジションでチャンスがあれば、結果を出したい」と意気込む。

 チームは2戦白星なしで5位。「王様気分というか、自分が(チームの)中心にいるつもりで焦らずにやりたい」と話す頼もしい若手がリーグ戦3試合ぶりの勝利に導く鍵となる。【中島万季】