被災地復興と読書環境の回復を支援しようと、日本書籍出版協会などでつくる「大震災出版対策本部」と、地方新聞社の東京支社社員らが、フリーペーパー「読書復興新聞」を制作した。

 タブロイド判8ページを計4万部発行。12月3日にJリーグのベガルタ仙台の試合が行われるユアテックスタジアム仙台と、鹿島アントラーズ戦がある日産スタジアム(横浜市)で配布する予定だ。

 制作を呼び掛けたのは、地方新聞社の東京支社で出版広告を担当する若手営業マンら。「本を読むことも体を動かすことも、健全な心身を取り戻すために重要」という思いから、同本部などの協力を得て完成させた。

 目玉企画は、サッカー日本代表前監督の岡田武史さんとサッカー漫画「キャプテン翼」の作者高橋陽一さんによる「今、自分にできること」と題した特別対談。1面には高橋さんの漫画のキャラクターが使用されている。

 ほかにもサッカー選手や著名作家らがつづった応援メッセージや、47都道府県の書店スタッフによる「私が勇気づけられた一冊」の紹介など、被災地への熱い思いが詰まった内容となっている。

 同ペーパーは、被災地の複数の書店のほか、制作に協力した全国の書店でも入手できる。