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 クラブW杯:柏1-1(PK4-3)モンテレイ>◇準々決勝◇11日◇豊田ス

 J1王者の柏が、北中米カリブ海地区王者のモンテレイ(メキシコ)を相手に、開始から厳しい戦いを強いられた。前半2分、FWミエルのシュートをGK菅野がセーブ。同15分にはFWスアソに決定機を許したが、シュートがゴールポストを直撃し、事なきを得た。守勢に回りながらも、DF増嶋らの体を張ったプレーでピンチを防ぐと、前半の終わりに続けてチャンスが訪れた。同41分、FW工藤が左からペナルティーエリア付近に切れ込んでシュート。同ロスタイム、FW田中がヘディングシュートを放った。ともにゴールはならなかったが、徐々に柏が攻撃のリズムをつかみ始めた。後半に期待を持たせる内容で、0-0で前半終了のホイッスルを聞いた。

 いい雰囲気で迎えた柏が後半8分、ついに均衡を破った。FW田中の右からのクロスを、MFレアンドロが右足ダイレクトボレー。鮮やかにゴール左に突き刺した。ところが喜びもつかの間、5分後にFWスアソのゴールで追いつかれると、再び一進一退の攻防に。90分を1-1で終えると、延長もこう着状態のまま両軍無得点で終了した。

 PK戦では、菅野が相手1人目のL・ペレスのシュートを止めて勢いづいた。4人目の田中が止められるまで、3人連続で成功。最後は、途中出場のFW林がゴール右に決め、4-3で競り勝った。