柏を今季限りで退団することが明らかになったMF沢昌克(30)が3日、心境を明かした。千葉・柏市内で練習後、取材に応じ「5年半の経験は宝物になりました」と振り返った。そして、11月30日のホーム最終戦後にネルシーニョ監督(63)の口から明かされた退団について、あらためて「発表の段取りはなかった」と笑って話した。

 その上で「気を利かせてくれた監督に感謝したい。あそこで発表してくれたから、サポーターに直接あいさつすることができた。そうじゃなかったら、後日、ホームページに『退団のお知らせ』が出るだけで終わってたから」と感謝した。

 今後の去就は未定。「国内外を問わず、オファーを待ちたい」と話し、Jリーグの合同トライアウトを受けない意向も示した。もともとペルーのクラブにいたことから「もし南米のチームに戻ったら、リベルタドーレス杯で勝って、日本開催のクラブW杯に出たいですね」と、最終戦でも言った夢を口にした。最後は、退団を知り駆けつけた約100人のファン1人1人にサインし、別れを告げた。