川崎FのFW大久保嘉人(32)が11日、来季の残留を表明した。3日に川崎F、その後東京、神戸、C大阪から条件提示を受けていた。

 各クラブへの回答期限となっていたこの日の全体練習後、庄子春男取締役強化本部長に直接、残留の意を伝えた。

 報道陣の取材に対しては「言うよ?

 残ります」とキッパリ。条件提示を受けた後は考え込む日々が続き、「人生で一番悩んだ。夜も眠れなかった」と明かした。

 それでも、昨季26得点を挙げ得点王に輝き、今季も15得点で得点ランク首位タイ。W杯ブラジル大会にも出場するなど、完全復活へ導いてくれたクラブへの愛着は強かった。人生の一大決心を固めた32歳は「スッキリした」と、子どものように無邪気な笑顔を浮かべていた。