<J1:鳥栖1-1浦和>◇第33節◇29日◇ベアスタ

 浦和が終了直前にまさかの失点を喫して勝利を逃し、土壇場で首位の座をG大阪に譲り渡した。

 こうちゃく状態が続いた一戦は後半22分、相手DFラインの裏に抜け出したMFマルシオ・リシャルデス(32)を鳥栖DF菊地直哉(30)が倒しPKを獲得。菊地は一発退場となり、そのPKを主将のMF阿部勇樹(33)が決めて先制。その後も数的有利の状況下で好機をつくりながら決めきれないと、終盤の同49分にCKから同点ゴールを奪われてしまった。

 勝っていればG大阪に勝ち点2差をつけて首位で12月6日の最終節を迎えられていたはずが、引き分けたことで勝ち点で並ばれ得失点差でG大阪に首位に立たれた。想定外の展開にペトロビッチ監督(57)は試合後の公式会見でもショックの色を浮かべ「今の状況の中でコメントを残すのは難しい。終盤に失点して結果が出ない試合は非常に厳しく痛い」とぼうぜんとしていた。