バットマンで復活だ。大分MF金崎夢生(19)が、骨折した鼻骨を保護するフェースガードをつけ、23日のナビスコ杯新潟戦(九石ドーム)のスタメンに戻ってくる。「多少見にくさはあるが、もう1度チームに貢献したい」。金崎が欠場した20日のナビスコ杯横浜戦で今季初黒星を喫したチームにとっても、頼もしいヒーローの登場だ。

 先制ゴールを決めた15日の柏戦で鼻骨を骨折。「最後のプレーでひじ打ちされたとき『ヤバイ』と思いました」。診断を受けた後、すぐにフェースガードの作製に着手。欠場した横浜戦当日に完成品が手元に届いた。アメリカンヒーローの「バットマン」姿といえば、02年日韓W杯のDF宮本(現ザルツブルク)ら守備陣に目が突くが、昨年の浦和FWワシントン(現フルミネンセ)はゴールも決めている。新潟戦はシャムスカ監督にとってもリーグ、ナビスコ杯、天皇杯の公式戦100試合目の節目の一戦だ。出場停止のFWウェズレイに代わって先発濃厚のFW前田とも前日練習で好連係を見せていた金崎は「ヒーローになれるようにしたいですね」。大分のニューヒーローが、チームを再び連勝街道に導く。【村田義治】