<J1:柏5-1東京V>◇第7節◇19日◇柏

 U-23(23歳以下)日本代表で柏FW李忠成(り・ただなり)が、4点に絡む活躍で、東京Vを5-1で沈めた。前半13分には右クロスを頭で合わせ、21日から始まる同代表候補のサバイバル合宿に弾みをつけた。好調を維持し、今後競うことになるオーバーエージ(OA)との戦いにも自信をみせた。

 李がピッチ上で大暴れした。前半8分、中央やや左28メートル地点で左足ミドルを放った。滑るピッチで、ワンバウンドして勢いを増したボールは、相手GKがはじくのがやっと。こぼれ球にMF太田が詰めてまず1点。同13分には右からのクロスに中央で競り勝って3戦ぶり得点を決めた。同21分にはDF大谷の得点の起点になり、後半38分には左クロスに反応し、ニアでつぶれて5点目を呼び込んだ。

 大敗した東京Vイレブンが声をそろえた。「忠成にやられました。彼を止められなかったのが敗因です」。後半43分に交代するまで、無尽蔵のスタミナで相手を苦しめた。走り勝った上で、球際の強さでチャンスを広げた。交代でピッチを去る際にはサポーターへVサインを送り、大歓声で迎えられた。

 日本国籍を取得後、常に北京五輪を目指す代表に名を重ねてきた。21日からはサバイバル合宿が始まり、今後はOA(オーバーエージ)とも、競うことになる。4年前、アテネ五輪予選では呼ばれ続けた浦和MF鈴木が、OAに押し出されて五輪直前にメンバー落ちしたことは熟知している。「オーバーエージに負けたくない。急にはうまくならないし、落ちてもそのせいにしたくないから、Jで結果を出し続けるしかない」と力を込めた。

 五輪予選を戦い抜いた自分へのご褒美として、昨季終了後のオフの1カ月は、ボールにほとんど触れなかった。国内温泉巡りと1週間のグアム旅行で、北京五輪に備えた。オンに切り替えた1月下旬から、居残り練習を2時間以上重ねてきた。20日は、北京五輪の組み合わせ抽選会。「アルゼンチンともブラジルともイタリアとも戦いたい」。目標はメンバー生き残りではない。世界と戦って結果を出すため、李の挑戦は続く。【盧載鎭】