<J2:草津1-1山形>◇20日◇第8節最終日◇正田醤油スタジアムほか

 J2山形のFW坂井将吾(20)が、2試合連続ゴールでチームに勝ち点1をもたらした。草津戦の後半21分から途中出場。ロスタイムも3分をすぎた最後の攻撃で、MF根本亮助(27)が頭で浮かせたパスにダイビングヘッド。敗戦濃厚のチームを1-1の引き分けに導いた。

 「きっとボールが落ちてくる」。坂井は、そう信じてゴール前で待った。最後のカウンター攻撃。DF石川の左クロスを、ゴール右のMF根本が頭でつなぐ。坂井はゴール中央で頭から飛び込み同点弾を決めた。サポーター席の前で歓喜の輪をつくった後、試合終了の笛が鳴った。ピッチに倒れ込んだ草津守備陣の間を、笑顔で通り過ぎた。

 「根本さんがヘディングで勝てるのは計算できた。しっかりと特徴を理解して予測できた」。プロ3年目の20歳は、前節の横浜FC戦で今季初出場。決勝点となるプロ初ゴールを奪ったばかりだった。「2得点とも味方のパスやシュートがいいので、チームで取ったゴールだと思ってます」。敗戦濃厚のチームを救っても謙虚さを崩さなかった。

 「坂井はいい仕事をしてくれた。ゴールへの執着心がある」と小林監督も高評価。居残りのシュート練習に付き合ってきた長島コーチも「パートナーからパスを引き出して、自分を生かせるようになった」と成長を認めた。エースFW豊田が負傷離脱して2試合目。坂井がチームに漂う危機感を一掃した。【柴田寛人】