仙台中原首位討ち弾/J2
<J2:仙台1-0広島>◇6日◇広島ビッグアーチほか
ロスタイムの1発で、首位広島を蹴散らした。J2仙台が、アウェーで昨季J1の広島に1-0の完封勝利。後半途中出場のFW中原貴之(23)が、頭で6戦ぶりのゴールを決めた。仙台は2連勝で、6位から4位に浮上した。
2戦連続スタメン落ちの悔しさを、その一瞬に爆発させた。3分ある後半ロスタイムの2分に差し掛かったときだ。MF佐藤の右クロスに、中原が広島DF森脇と競り合いながらペナルティーエリアへ飛び込む。わずかに相手より前に出て、頭でボールにタッチ。ゴール左へワンバウンドで吸い込まれた。ダッシュでベンチへ向かった中原を、イレブンが手荒く祝福した。
「競り合いながら、1回動きを止めて、相手をかわして前に出ました」。中原は充実の表情で、ゴールシーンを振り返った。この試合に備えた先週の練習は「相手の前へ入ることを意識してやった」と中原。この日のアップ中にも佐藤に声を掛けられ、その意識付けをしていた。「スタメン外れて悔しい。今は与えられた仕事で結果を出して、またスタメンを取りたい」。広島との勝ち点差を「4」に縮める大仕事に、笑顔を振りまいた。
8本という今季最少のシュート数が、この試合の苦しさを物語る。昨季までJ1の広島に、主導権を握られ続けた。この日の最多シュートは、後半23分から出た中原の3本だった。「交代選手がゲームを決めてくれたのは、チーム力にプラスになる」と指揮官。中原の勝利への執念を、評価した。
それでも手倉森監督は「本当に勝ったのかなという気がする。こんなにしんどいゲームはこの先にほかにはないと思う」と話し、勝利の余韻に浸らなかった。中原も「まだまだ点を取らなきゃいけない」と引き締める。結果を出し続けることが、自身の先発復帰と、ベガルタの昇格への近道なのだ。【山崎安昭】
[2008年5月7日11時5分 紙面から]
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