柏は16日、住居侵入と窃盗の罪で逮捕されていた元日本代表候補の主力MF(26)の解雇を発表した。同選手がこの日起訴されたことを受け、代理人である弁護士に同日付での解雇を通知した。会見に臨んだ河西晋二郎社長は「刑罰法規に触れたということで、選手との契約条項にのっとり、解雇することを決めた」と説明した。

 同社長はまた、自らの20%減俸、寺坂利之常務取締役の10%減俸(ともに1カ月間)という処分も合わせて発表した。神戸所属当時の容疑での逮捕・起訴という特殊性もあり、明確な再発防止策を挙げるのは難しいが、それでも同社長は「選手に対する教育を、もっときめ細かくやらないといけない」と話した。

 今後はJリーグからクラブに対する処分が下ることも想定される。ある幹部は「今後この事件に対処していく上で、今日の処分はあくまで起点であると認識している」と話した。