<J2:仙台0-1愛媛>◇第24節◇5日◇ユアスタ

 J2仙台が格下相手に、よもやの今季ホーム初黒星を喫した。12位の愛媛相手に、開始早々からピンチの連続。最終ラインが落ち着かず、後半16分にまさかの先制点を献上。これが決勝点となった。下位との「勝ち点回収シリーズ4連戦」も、稼いだ勝ち点は7止まり。手倉森誠監督(40)が掲げたホーム不敗計画は、11戦目にして崩れた。格下に苦手意識が生じるようでは、J1昇格は夢のままで終わる。

 ブーイングの嵐の中、引き揚げるイレブンの顔が、引きつっていた。6月21日の徳島戦からこの試合までは、第1クールですべて引き分けた格下チームとの4連戦。「勝ち点回収シリーズ」の位置づけも、もくろみは完全に外れて2勝1分け1敗。ふがいなさに対する怒鳴り声が、選手の背中に浴びせ続けられた。

 「見ての通り、チグハグな内容だったし、結果でした」と手倉森監督。試合開始からDFの背後を狙われ、最終ラインが慌てふためいた。精度の高いクロスを入れられるわけでもないのに、なぜかマークがずれる。後半に入って落ち着き、攻撃のリズムができたころに、相手の抜けだしにDF一柳の対応が遅れ、まさかの失点。あとは追い付かなければ…という意識だけが空回りして時間が過ぎた。

 敵将の言葉が、仙台の窮状を物語る。愛媛の望月監督は、的確に分析して仙台戦に臨んでいた。07年8月16日以来、4戦負けなし。3勝1分けで「カモ」にすらされている。

 望月監督:一昨年、昨年と(仙台には)外国人にやられてるので(助っ人のいない今季は)サイド攻撃に対応して、個人のところでやられなければ、やられない。

 敵将は仙台の弱点を、ズバリと指摘した。

 助っ人の必要性を問われると指揮官は「このような結果が続くようであれば、考えないといけないが、今いる選手を奮い立たせる」と言葉に力を込めた。下位チームになめられたベガルタに今後、巻き返す余地があるのだろうか。今こそ、意地の見せどころだ。【山崎安昭】