成績不振の横浜が14日、桑原隆監督(60)を解任し、木村浩吉チーム統括本部長(47)を新監督に就任させた。チームは13日の新潟戦で0-1と敗れ、クラブワーストのリーグ7戦未勝利の苦境に陥っていた。同日夜に斎藤社長が指揮官交代を決断。14日早朝、桑原監督と30分間の会談を行い、解任を伝えた。

 木村新監督はさっそく午後の練習で初指導。主力組は公式戦翌日のため、軽めのランニングのみ。だがサブ組には65分間息もつかせぬメニューを課した。「自信を取り戻させたい。選手たちの力は十分にあるから」と新指揮官。所信表明では、調子のいい選手をどんどん登用していくことを明言した。一方で当面の補強凍結も宣言した。

 来年1月の獲得を目指すセルティックMF中村俊輔(30)の受け入れ態勢も整った。木村監督は、中村が帰国時に主催するサッカースクールでコーチを務めるなど、公私共に親交が深い。松本喜美雄新チーム統括本部長も、かつて股(こ)関節痛に悩む中村を伴い、横浜市内の寺院でともに座禅をするなど、強い信頼関係がある。まずは降格圏16位を抜け出し、中村獲得以降の黄金期創出を目指す。