<J1:大宮0-0清水>◇第19節◇27日◇NACK
清水は0-0で大宮と引き分けた。落雷のために試合時間が1時間半も遅れたうえ、開始早々に司令塔のMF藤本淳吾(24)が左足首を負傷交代。アクシデントに見舞われたが、全員が攻守で結束して勝ち点1を積み上げた。順位は15位のままだが、アウェーでの価値ある勝ち点1となった。
雷雨で1時間半も開始が遅れた一戦。それでも、清水の集中力は切れなかった。後半11分にはFW矢島に代えてFWマルコス・アウレリオを投入。同22分にはCKからDF岩下がヘディングシュートを放つも、相手がクリア。その後も攻め続けたが、ゴールは割れなかった。それでもアウェーで勝ち点1は獲得し、長谷川監督は「よく集中して戦ってくれた」と話した。
見舞われた不運は、結束力で振り払った。守護神のGK西部は、17日の川崎F戦で右足甲を5針縫う負傷による痛みを抱え、万全ではなかった。前半4分には、攻撃陣の柱であるMF藤本が、大宮MF小林慶のファウルで左足首を負傷。同7分に途中交代を余儀なくされた。
そんな状況でも、気持ちは切れなかった。試合前、雷雨で試合が開催されるか分からない状況だった。「高ぶりを抑えつつ、体を冷やさないようにしていた」(MF兵働)。選手は体を動かし続け、集中力を保っていた。24日練習後には選手が発案してバーベキュー決起集会。猛暑の中で約1時間食事をともにし「同じ方向を向こう」という思いを深めた。巻き返しへ向け、全員が必死だった。
前半終了後、長谷川監督は「こういう試合で勝てるかが大事だ。自分たちの底力を見せてやろう」と選手を鼓舞。その思いに、選手も応えた。後半43分にはFKからゴールネットを揺らされたが、判定はオフサイド。GK西部を中心に、守り抜いた。
勝ち点1を積み上げたが、順位は15位のまま。勝てはしなかったが、アウェーで逆境ははね返した。「悲観する内容じゃない」(GK西部)。試合後には、清水にサポーターから拍手が降り注がれていた。【浜本卓也】



