チームリーダー不在の大分を、MFホベルトがまとめる。初のナビスコ杯決勝を来月1日に控えたシャムスカ監督が28日、副主将のMF鈴木を出場停止で欠く大一番のゲームキャプテン候補に、ホベルトを指名した。「(主将のFW高松)大樹がスタメンするときは問題ないが、そうでない場合にはホベルトに託そうと思っている」。まだコンディションが万全でない高松と鈴木の代役として、キャプテンマークを巻いて登場する可能性がでてきた。

 昨年7月に加入したホベルトだが、リーダーシップには定評がある。昨年2月まで在籍していた福岡でもキャプテンを務め、ピッチでも守備的MFとしてDFラインと中盤の統率を図っている。「彼の経験の中でキャプテンを務めているので問題はない」と、シャムスカ監督の信頼は厚い。

 監督のゲームキャプテン候補指名を伝え聞いたホベルトは「それによって自分のプレーが変わることはない」と冷静に振る舞うが、鈴木の出場停止には心を痛めている。「彼自身つらい思いをしていると思うが、彼のためにも持っている力以上のプラスアルファを発揮したい」。リーダー代行として決戦までさらに、チームの団結力に磨きをかける。【村田義治】