コンサドーレ札幌のFWエジソン(18)が3日、急きょブラジルに帰国した。期限付き移籍元の同国ビトーリアから「国内大会に出場させたい」と2日に要請があり、札幌が応じたもの。練習前、全選手を前にあいさつしたエジソンは「少し寂しい気持ちがある」とシーズン終了前の帰国に、複雑な表情をみせた。

 今季加入したエジソンとの来季以降の契約について、三上強化部長は「予算的な問題などもあり、現状結論は出ていない」と話す。チームから流出する際のことも考慮し、クラブでは選手を獲得する場合、基本的に完全移籍としていく方針を固めている。「ビジョンからいってもそういう形に持っていきたい」と同強化部長は言うが、金額面等で折り合わないことも考えられる。

 リーグ戦出場はなく、ナビスコ杯1試合の出場に終わった。それでも三上強化部長が「18歳という年齢で、この予算で、ここまでやれる選手はそういない」と話すように、クラブは素質は高く評価している。エジソンも「トップであまり出場できなかったが、その中でもたくさん勉強になった」と振り返ったように、札幌には深い思い入れがある。相思相愛の“2人”が結ばれるのか、行方が注目される。