<練習試合:名古屋1-0磐田>◇2月28日◇ヤマハスタジアム

 清水は新潟との対外試合を今季初の非公開で行った。2-3で逆転負けを喫し、開幕戦(3月8日、大宮戦)を1週間後に控えたピリピリムードが漂った。

 緊張感に包まれた中でのテストマッチだった。試合後、会見に応じた長谷川健太監督(43)は「そこまで話す必要なないでしょ」と、メンバー、得失点シーンについてのコメントを避けた。選手らにも、当然「かん口令」が出され「今日は話すなと言われているんで」と試合内容を明かすことはなかった。

 1週間後に迫った開幕戦に向けての対外試合。前半2点を先制するも、後半3失点を喫し逆転負け。後味が悪いものとなってしまった。長谷川監督は「(3失点は)あげなくてもいい点があった。もう少し修正しないと。(攻撃は)流れの中での点ではない。もう少し攻撃のほうも…」と厳しい表情を見せた。

 それでも指揮官は「(今日は)コンディションもそろっていなかった。1週間トレーニングしていい形で開幕を迎えたい」と前を向いた。左足首のねん挫で別メニューのDF青山についても「今日はランニングもしていたし、(開幕は)大丈夫だと思う」と明るい材料もある。始動後からハードトレーニングで体を鍛え上げてきた。開幕まで残り1週間。いよいよ清水が、臨戦体勢に突入する。【為田聡史】