J1磐田は3日の浦和戦(駒場)でナビスコ杯初勝利を狙う。代表組不在とけが人離脱で出番が回ってきたMF太田吉彰(25)が、FKブレ球弾で勝利に導く。

 正念場を迎えた磐田MF太田が、ブレ球弾で打開する。全体練習後、居残りでFK練習を行った。MFジウシーニョが右足首痛で欠場のため先発濃厚となった太田は、右足からブレ球シュートを繰り返し放った。これまでセットプレーでキッカーを務めたDF駒野が、日本代表招集のため不在。「遠めの距離の位置からなら、ブレ球も生きてくる」。ようやく訪れた見せ場に、自信をみなぎらせた。

 球はブレても、気持ちはまったくブレてない。リーグ8戦連続出場したが、韓国代表FWイが加入して以来、リーグでは神戸戦(5月2日)以降先発から外れた。すると先月、大分から期限付き移籍での獲得オファーを受けた。戦力として評価され、出場機会を求めて移籍するか悩んだが、残留を決意。「ナビスコ杯残り3試合は自分にとってチャンス。でもまずは1試合1試合結果を出して、アピールしていく」と、巻き返しを誓った。【栗田成芳】