浦和が「野戦病院」と化している。3日のナビスコ杯磐田戦で、左サイドバックの三都主アレサンドロ(31)が右足を負傷して途中交代。4日、病院で検査を受けた結果、右太もも肉離れと診断された。W杯アジア最終予選でウズベキスタンに遠征している日本代表DF闘莉王ら3人に加え、FW田中達、MFポンテら故障者を多数抱えている厳しい状況だ。

 全31選手中、日本代表選手を含めて12人がチーム練習に参加できない事態。新潟戦前には「残念なのは、タンコ・コーチを(選手として)登録できないこと」と、フィンケ監督が嘆いたほどだ。

 13日の同杯大宮戦に向け、練習をこなせている19人中フィールド選手は16人で、リハビリ明けのMF平川はまだ試合のメンバーに入っていない。試合では通常16人のフィールド選手と2人のGKを登録。平川の戦線復帰が遅れたり、これ以上故障者が増えれば、GKをフィールド選手としてメンバーに入れるか、17人以下で戦わなければいけなくなる可能性もある。最近2試合は連勝したが、苦しい台所の状態は続きそうだ。【今井恵太】