13日のナビスコ杯予選リーグ最終戦の神戸戦でJ1山形が「頭」をキーワードに必勝を期す。12日までの調整期間中、ロングボールを頭で正確にはじき返す基本トレを反復。小林伸二監督(48)は「シンプルだけど遠くへはね返すのは大事な技術」と説明した。

 守備では、相手の187センチFWマルセウへのクロスを、どれだけはね返せるかが重要だ。指揮官は「遠くへ飛ばせば(立て直す時間ができ)DFラインが楽」と力説。自力突破が消え、勝っても得失点差が命運を分ける一戦で完封を狙う。

 指揮官が「攻撃にも生きる」と話すように、ヘディングシュートの威力は増した。だが長身FW長谷川が欠場し、高さ勝負は分が悪い。そこで各自が頭=インサイドワークを使い、細かいパスで相手を崩すプランも伝授。「(20日再開の)リーグ戦へつなぐためにも勝ちます」と、指揮官は気合十分だ。【山崎安昭】