<J1:山形3-1磐田>◇第18節◇19日◇NDスタ

 J1磐田は山形に1-3で敗れ、またしても汚点を残した。開幕戦で2-6の惨敗を喫した山形に、この日も前半だけで3失点。前半22分に決めたFW前田遼一(27)の今季2度目の3戦連続弾は、空砲に終わった。94年にJ参入以降、昇格チーム相手に初戦と第2戦での連敗は初。ホーム&アウェー2試合での9失点もクラブ史上最低記録となり、順位は9位に転落した。

 磐田は開幕戦の過ちをまたしても繰り返した。FW前田のゴールで、1-1に追いついた直後の前半23分だった。DF大井が相手FWに裏を取られ、フリーでシュートを許した。ポストに当たり跳ね返ったボールをつめられ、再び突き放された。追いついた直後の失点に、GK川口は「開幕戦とまったく同じ展開」と、2-6の惨敗を喫した今季開幕戦になぞらえた。さらに同27分にも決められ、前半だけで3失点。柳下監督は「サッカーは90分だが、今日は45分で決まってしまった」と嘆いた。

 開幕戦に続く連敗で、J1昇格チーム相手の初顔と第2戦で初めて連敗を喫した。同カードのホーム&アウェーでの9失点もクラブ史上最低記録となり、不名誉記録を残す結果となった。指揮官は「前回2-6で負けて、ミスができないとうプレッシャーがあったのかもしれない」。見えない敵が、磐田選手の動きを鈍らせた。

 勝てば約2年ぶりの6位以上へ浮上するはずが、みずからの足で逃した。それでもこの日発表された、韓国代表FWイ・グノ(24)の復帰が、唯一のプラス材料だ。次節横浜戦(26日)から出場が可能で、助っ人の再加入とともに、立て直しを図る。【栗田成芳】