J2札幌のFW上原慎也(22)が「ラッキーマン」を卒業する。今季、途中出場20試合で3得点の成績を残すが、ゴールはいずれも運が重なった面もあった。8月2日のアウェーC大阪戦では「いいシュートを打ちたい」と、2試合連続のゴールを実力で決めるつもりだ。

 石崎監督が「ジャンプしただけ」と形容するプロ初得点の5月5日の栃木戦、「地面を蹴った」と勘違いした8日の愛媛戦、相手DFに当たりコースが変わった25日の岡山戦。なぜか上原にはファインゴールがない。泥くささが結果を呼び込んでいるが、本人は自らの特徴を生かした得点を切望する。

 それは俊足を生かし、持ち味のDFの裏を抜けるプレーだ。それで得点を奪えば「チームも盛り上がると思う」。MFハファエルらの新加入で厳しくなったレギュラー争いだが、上原はゴールの形にもこだわり、強欲にアピールする。