<J1:磐田2-1柏>◇第28節◇3日◇柏

 磐田はMF成岡翔(25)の決勝弾で、柏を2-1で退けた。1-1で迎えた後半37分に値千金弾を決めた。FW前田遼一(27)も1得点1アシストの活躍で、チームはJ1残留ラインとしている勝ち点40にあと2に迫った。

 磐田の「10番」としての存在感を存分に発揮した。後半27分に途中出場したMF成岡は同37分。FW前田が外に開き、MF村井の左クロスに相手DFも一緒につられた。空いたスペースに後方から走り込み、前田が頭で競り勝ったボールを冷静に流し込んだ。成岡は「もらうスペースはたくさんあると思っていた」と、ベンチから分析していた通り、相手の穴をついて値千金決勝弾を決めた。

 少ない出場機会の中でも、自分の武器を忘れていなかった。「スピードがあるわけでも、ここぞという時のドリブルがあるわけでもない」(成岡)。自身の弱点を認識しながら、ダブらせる選手がいた。スペイン代表MFイニエスタ(25=バルセロナ)だった。昨季の欧州CL決勝戦の試合を自宅で見ながら自然と目で追った。普段はあまりサッカーの試合を見ないが「細かいパスで相手を引き寄せて、最終的にゴール前にいく。全部をまねしようと思ってもできない。でも、部分部分でイメージが合うところがある」。03年ワールドユースに出場した際、対戦こそないが同じ場所にいた同級生を見ながら、イメージはできていた。

 チームは貴重な勝ち点3を獲得し、J1残留に大きく前進。昨季は終盤勝ち点を取れずに、入れ替え戦へ回った。頼りになる「10番」がいれば、同じ過ちは繰り返さない。【栗田成芳】