<J1:浦和3-2磐田>◇第32節◇21日◇埼玉

 磐田は今季初の逆転勝利のはずが、わずか10分足らずで泡となり消えた。浦和リードの0-1で迎えた後半、FW前田の2ゴールで逆転した。逃げ切り態勢に入ると同37分に同点。終了目前のロスタイムに決勝弾を浴び敗れた。今季逆転での白星は無い。最後に待ち受けた悪夢に、柳下監督は「切り替えは難しいが選手には『できるだけ早く切り替えよう』と伝えた」と力なく話した。

 天皇杯敗退が決まり、リーグ戦残り3試合を同監督は「来季につなげる試合」と位置づけ臨んだ。この日、リードしていた後半27分にMF岡田を左DFに投入。同点後の同40分にはDF鈴木をボランチに入れるなど、守備固めに入ったが、逆に受け身となった。後半だけで浴びたシュートは15本。主将のDF茶野は「自分たちの実力不足です」と、声を絞り出した。

 これでJ1残留を決めてから2連敗。来季を意識しすぎるせいか、今季原点回帰を誓い謙虚な目標にもみえた「10位以内」も、ここにきて危うくなってきた。【栗田成芳】