痛みをこらえて2戦連発弾だ!

 J1清水MF兵働昭弘(27)が29日、クラブ通算300勝が懸かった次節浦和戦(5月1日=エコパ)に向け本格的に動き出した。今季初ゴールをマークした前節大宮戦(24日)で相手DFからタックルを受け、左ふとももを強打。今週に入ってからは別メニューで軽めの調整を続けていた。この日から全体練習に合流すると、紅白戦を含むフルメニューを消化し「完全というわけじゃないけど、がまんしてやればできる。今日も問題なくできたしね」と、2日後の次戦への強行出場を誓った。

 今季からトップ下でコンビを組むMF小野との連係も手応え十分だ。「2人とも高い位置を取るときもあれば、どちらかが(本田)拓也のサポートに入るときもある。両方が下がってしまわないように気を付けている」と、中盤で絶妙なバランスを保つ。さらに、ピッチ上では最も近くでMF小野の言葉に触れ「あれだけ一流の人が声を出して引っ張ってくれている」と、厚い信頼を寄せる強力タッグを結成した。

 「勝つことが一番大事。チャンスがあれば自分で決めるという意識を強く持ってやりたい」。まだ痛みは残るが、欠場など頭にない。主将は浦和を倒すことだけを考えている。【為田聡史】