<J1:新潟2-0清水>◇第11節◇8日◇アウスタ

 負けてもまだ首位じゃないか…。J1清水が新潟を相手に2失点し、攻撃陣もリーグ7戦ぶりの無得点と沈黙した。司令塔のMF小野伸二(30)を累積警告の出場停止で欠いた一戦で、開幕からのリーグ無敗記録は「10」でストップ。1ゴールと迫っていたクラブのホーム通算500得点もW杯後へ持ち越しとなった。

 勝ちロコダンスもなければ、ゴールもない。試合後に残ったのは、もどかしさと、悔しさだった。開幕からリーグ11戦目にして初の黒星を喫した長谷川健太監督(44)は「自分たちからアクションをして、もっとアグレッシブにやってほしい。2試合連続で逆転というのは難しい」と、険しい表情で話した。

 金縛りにあっているかのような前半だった。前半19分、CKから先制点を奪われると、同43分にもペナルティーエリア付近で相手をフリーにさせ2失点。特に2失点目は守備陣形が整っているのにもかかわらず、目の前で簡単にシュートを許した。MF兵働昭弘(27)は「人がいるんだけど、誰もいけない。もう少し、DF面でもアタックする姿勢を見せないといけない」と、積極性を促した。前節の京都戦(4○2)と同様に前半だけで2失点。後半の反撃に出たが最後まで重くのしかかった。

 司令塔のMF小野が不在だったからこそ、負けたくない一戦でもあった。MF藤本淳吾(26)は「自分がシュートを決めていれば…。『伸二さんがいないから負けた』って見られるのが悔しい」。MF兵働も「結果がすべてなんで、どういうように言われてもしかたない」と、うつむいた。一方、スタンドから戦況を見つめたMF小野は「こんなときもある。ずっとは勝てないし、今日は運が悪かったとしか言いようがない」と、90分間戦い切った仲間をかばった。

 無敗記録は止まったが、ここで立ち止まるわけにはいかない。15日にはW杯中断前の最後のリーグ戦となる東京戦(味スタ)が控える。この日が、自身の通算100試合目だったエース岡崎は「ずるずるいったら、去年と同じ。今年の強さを見せつけるのは東京戦になる」と、前を向いた。負けた1試合か、負けなかった10試合か。次戦の結果が大事になる。【為田聡史】