<ナビスコ杯:仙台0-0名古屋>◇5日◇1次リーグ◇◇A組◇ユアスタ
名古屋と対戦した仙台は、クラブ初となるJ1公式戦3連続完封したがスコアレスドローに終わった。
守り抜いた。GK林卓人(27)は、FW小川と交錯し頭を蹴られながら1対1をセーブ。DFエリゼウ(30)は愚直にクロスをはね返し、MF千葉直樹(32)は球際で体を張り続けた。後半だけでシュート11本(仙台は2本)を浴びる我慢の展開だったが、クラブ初のJ1公式戦3連続完封を達成。手倉森誠監督(42)は「梁と関口がいなくても、やれた。勝ち点1に終わって悔しいけど、しぶとく戦えた」と守備には合格点を与えた。
過去6戦全敗の名古屋から初めて勝ち点を奪い、J1で勝ち点を挙げていないクラブがなくなった。
が、強豪に堅守が通用した半面、修正点も浮き彫りになった。
(1)守備ライン
前半、エリゼウと鎌田がモメていた。「お前だけラインが高い」と主張するエリゼウに対し、鎌田は「下げたら押し込まれる」と反論。不安を抱えたまま後半戦に入った。敵将のストイコビッチ監督が「後半、我々がラインを押し上げて仙台(の選手間)を間延びさせることができた」と納得したようにボールを支配された。
(2)攻守の切り替え
守備ラインが下がったことで、素早く攻撃に転じる持ち味が薄れた。FW中原が「引いて守りすぎて、ボールを奪っても(相手ゴールが)すごく遠かった」と振り返れば、MFフェルナンジーニョも「間延びしてはロングパスを奪われ、余計に難しくなった」と指摘した。
(3)プレー精度
生命線のカウンターが不発に終わった。「奪ったボールを大事に収めることが少なかった」(手倉森監督)「攻撃に出た時にパスをつなげず、もったいなかった」(MF富田)。異口同音に速攻機を失ったミスを悔やんだ。
課題は浮き彫りになった。だが、克服して前進できるのが仙台。MF太田吉彰(26)は「後半のミスを糧に次は押し上げて勝ちに行く」。手倉森監督も「今日の反省点を明確。次までに理解させる」と、修正の道筋は見えている。
6日にA組4位の東京が首位京都に勝てば、仙台が3位に転落、自力突破の可能性が消滅する。それでも「最後の最後に決めるのが仙台らしさ。決勝トーナメント進出をかけた大一番が、我々をまた成長させてくれる」(同監督)。答えは9日の最終節大宮戦ではっきりする。【木下淳】



