コンサドーレ札幌に、また悩みの種が浮上した。5日の草津戦で右足を負傷していた右サイドバックの藤田征也(23)が8日、右足関節ねんざのため全治6週間と診断された。13日の中断前最終の愛媛戦の欠場は確定。5月9日の北九州戦では、左サイドバック岩沼が右ひざ後十字靱帯(じんたい)部分断裂で離脱しており、左右両サイドバックを失う事態となった。

 今季、全15試合出場してきた攻守のキーマンが戦列を離れる。「頑張って治すだけ」と藤田。石崎信弘監督(52)は藤田の離脱を受け、この日の守備練習では藤山、石川、西嶋の3バックを試すなど試行錯誤した。それでも「サイドバックがいないんだよ。3バック?

 試してみただけだよ」と険しい表情を見せた。

 今後はリーグ再開初戦の7月18日千葉戦(午後7時、フクアリ)での復帰を目指し治療していく。佐川和寛トレーナー(33)は「(千葉戦に)間に合う可能性はある」と話した。