「鬼太郎の国」からJクラブが誕生した。JFLで優勝したガイナーレ鳥取の来季J2昇格が29日、Jリーグの臨時理事会で承認された。人口最少県(約59万人)のプロチーム誕生に、山陰の田舎町は喜びに包まれた。田んぼに囲まれた本拠地バードスタジアムで行われた会見には、テレビカメラが8台、報道陣50人近くが集まる熱狂ぶりだった。

 ホームタウンでもある境港市出身の漫画家水木しげる氏にちなんで、08年までユニホームにゲゲゲの鬼太郎と目玉おやじが描かれていた。本格的にJ参入を目指すために消滅したが、現在でも鬼太郎グッズが販売され、妖怪「一反木綿(いったんもめん)」を使った応援も行われている。期待と、話題性は高まるばかりだ。