<J1:新潟1-1磐田>◇第7節◇24日◇東北電ス

 頼れるストライカーの復活だ。磐田は途中出場のFWジウシーニョ(27)のゴールで引き分け、アウェーで貴重な勝ち点1をもぎ取った。1点ビハインドで迎えた後半24分、MF山本康裕(21)のクロスを豪快にヘディングで合わせて同点とした。チーム始動から不調が続き、開幕戦はベンチ外だったが、今季初出場のピッチでチームを救った。29日のホーム開幕戦(対広島)に向けて柳下正明監督(51)も手応えを口にした。

 復活を証明するには、十分すぎる1発だった。交代してわずか2分。山本康のクロスに体ごと飛び込んだ。交代後、2タッチ目となったドンピシャヘッドが敗戦ムードを一蹴する貴重な同点ゴールとなった。ジウシーニョは「先に失点して苦しい展開だった。何とか点を取りたかった。入ってよかった」と笑った。

 ゲームを振り出しに戻すゴールを決めると、前線でボールを呼び込み、ゴールに迫った。終了間際には、相手選手が負傷してピッチに倒れていたが、なりふり構わずシュート。柳下正明監督が「下がらなくていい。前で仕事をしろ」と指示した通り、チームの勝利のために、闘志むき出しで走り続けた。

 入団4年目となった今季は、ケガ以外の理由で初めて開幕戦のメンバーから外れた。調子がいい選手をメンバーに入れる方針をとる柳下監督が心を鬼にした決断。そんな指揮官の気持ちに応えたかった。「監督はいつか使ってくれると信じているし、そのために準備はしっかりしておく」。中断した1カ月間で日に日に調子を取り戻し、実力でメンバー入り。ためていた力をこの日、一気に爆発させた。

 東日本大震災の影響を受け、仙台FWマルキーニョスら、退団する外国人選手もいる中で、ジウシーニョは日本に残った。年末に第2子が誕生したばかりで不安もあったが「家族には心配しなくてもいい」と気丈に振る舞い、練習でもひときわ声を出してチームを盛り上げた。

 29日のホーム開幕戦(対広島)には「天気が良ければくると思う」と家族が観戦する予定だ。「今日は自信になった。次はサポーターの人も待ちに待ったホーム開幕戦。ピッチで最大限のプレーをしていい結果を残したい」。エース前田に次ぐ、ストライカーが完全復活。開幕から2試合連続アウェーで、負けなかったジュビロがいよいよホームに帰る。【神谷亮磨】