<J1:山形2-1柏>◇第9節◇3日◇NDスタ

 山形が柏をたたいた。みちのく勢として「共闘」を誓った仙台の首位浮上に一役買った。後半38分、途中出場のMF広瀬智靖(21)が右サイドを独走し、ミドルシュート。GK菅野がはじいたボールを、FW長谷川悠(23)が詰めて決勝点を挙げた。試合終了後、小林伸二監督(50)が真っ先に気になったのが仙台の結果だった。会見でも、いの一番に「自分たちも勝てたけど、仙台が1位に上がってよかった」とわが事のように喜んだ。

 東北2クラブの白星共演は今季初。被災地を思いやる気持ちは選手も同じ。長谷川のゴールをお膳立てした広瀬もその1人。

 4月17日、売り上げが復興義援金となるチームグッズのオークションを行った際、U-19日本代表で着用した10番のユニホームを出品した。手元にある「ラス1」を、惜しげもなく手放し、4万5000円で売れた。

 「過去を捨てて自分を追い込む意味もあった。でも被災された方のためになるなら安いです。まだまだ勝っていかないと」。サッカーで東北を盛り上げるため、山形も仙台に負けじと浮上していく。【湯浅知彦】