<J1:横浜2-0浦和>◇第9節◇3日◇埼玉
横浜のエースFW渡辺千真(24)が、日本代表入りをアピールする今季初ゴールで、浦和を下した。0-0の後半25分、MF中村俊輔(32)のFKに頭で合わせた。これでリーグの浦和戦は5戦5発となり、“浦和キラー”ぶりを見せつけた。09年にJリーグ新人王に輝きながら昨年は不振にあえいだ。木村和司監督(52)から得点王の期待をかけられ、今季に期す。視察したアルベルト・ザッケローニ日本代表監督(58)にも得点能力を印象づけるゴールだった。
過去2年ゴールを奪った埼玉スタジアムの浦和戦だからこそ、渡辺には確信があった。「マーク外したときに『これはくるな』と」。後半25分、右サイドからのMF中村のFK。通常はターゲットはヘディングが強いDF中沢、栗原。だが、雨の中、ボールは走り込んだニアサイドに。頭で合わせ、ゴール右隅へ。「レッズサポーターの声援はすごい。逆にやってやろうとなる」。今季初得点に思わずほえた。
早大卒の09年に13得点を奪い、94年に12得点を挙げた城彰二の新人最多得点記録を更新。新人王に輝いた。だが、2年目の昨季は夏場に調子を落とし、秋には6試合連続ベンチ外。「悔しかった。でも、自分を見つめ直せた」。迎えた新年。1枚の年賀状が届いた。差出人は「木村和司」。裏面には3文字「得点王」とだけ。「それだけですよ。でも期待を感じた」。
いま目指すのは、若手主体だった10年1月のアジア杯予選イエメン戦以来の日本代表。ザッケローニ監督の前で得点し「いつでも良いプレーをしたら可能性はある」と強気な言葉も戻ってきた。苦難を糧に、プロ3年目の飛躍にかける。【阿部健吾】



