日本サッカー協会は27日、6月のキリン杯に出場する日本代表25選手を発表した。

 柏ネルシーニョ監督(60)が代表選出に複雑な心境を明かした。U-22日本代表にFW大津祐樹(21)とDF酒井宏樹(21)が選ばれるもA代表は0。チームを離れるため6月5日のナビスコ杯仙台戦、11日のリーグ横浜戦に影響が出そうだ。指揮官は「2人の不在は響く」と話した。A代表にはJ2で12位の東京からDF今野が選出も、J1首位の柏から選ばれなかった。シーズン途中での代表選出で、J1首位チームから選出0は異例。ザックジャパンでは初めてのことだ。「文化が違う相手と戦うのはよい経験になる」と代表のメリットを話していた。

 それでも、今後は代表選出に無視できない存在になる自負がある。リーグでの活躍と2人のU-22での活躍がチームへの関心につながると信じているからだ。指揮官は「いい選手は他にもいる。代表スタッフが見てくれるチャンスはある」と締めくくった。