<J1:仙台1-1横浜>◇第13節◇28日◇ユアスタ

 仙台が開幕から8戦負けなしで2位をキープした。3位横浜とドロー。4勝4分け。終始押され気味の展開にも前半20分、DF菅井直樹(26)の右クロスにFW赤嶺真吾(27)が頭で合わせ先制。特徴である堅守速攻が実った。後半に追いつかれたが、一定の評価はできるドローとなった。

 3戦連続でサイドバックからチャンスを作った。前半20分、左サイドからDF朴がクロスを上げる。逆サイドに流れたボールに右サイドバック菅井が反応。フリーで折り返し、中央にいた赤嶺が頭でねらい澄まし、今季3点目を挙げた。「うまく相手DFを揺さぶれた」と話すほど会心の先制点だった。

 だが、ボール保持時間は圧倒的に横浜の方が上だった。MF中村、DF中沢ら日本代表経験者がいる攻撃的な横浜相手に引き分けに持ち込んだが、MF梁はあえて課題を挙げた。「簡単にクリアし、相手ボールにしてしまうシーンが多かった。そこをもっとつないでいかないと上には行けない」。ボールを奪った後、サイドのスペースが空く横浜の特徴をビデオで確認していただけに、落ち着いた対応を見せたかった。

 後半24分、その中村の右足クロスからMF谷口に頭で合わせられ同点。手倉森監督は「やっぱり中村俊輔。DFが見とれてしまうぐらいのクロスだった。やっぱり持っているな」と相手司令塔をたたえた。

 横浜木村監督は試合後「仙台は負けていないからやろうとすることが、ぶれていない。1点取ったらブロックを作って守る」と評価。仙台は震災後のホーム開幕浦和戦から6戦連続で先制点を奪っている。赤嶺も「先制点を取れていることが大きい」と話す。

 負けない理由を「被災した東北の皆様から力を授かっている」と手倉森監督。今日29日は被災地の子どもたちを招き、スタメン組が正午からユアスタでサッカー教室を開く予定。被災地のために、仙台はまだまだ負けない。【三須一紀】