名古屋DF田中マルクス闘莉王(30)が24日、今日25日に対戦する古巣浦和の低迷を案じた。愛知・豊田市内での調整後、思い詰めた表情で切り出した。

 「浦和については、非常に心が痛い。勝てない状況というのはどんなチームにもある。ただ、サポーターが減っている。一番の宝物のサポーターをなくしている。それはクラブの軸がしっかりしていないからだと思う。今はどこかで(方針が)ブレている。浦和は日本の中で、みんなが目指していたクラブだった。だからこそ、今こうなったのが悔しい」。

 もちろんピッチに立てば遠慮などしない。今は名古屋のリーダー。勝利を追求するのみ。それが闘莉王の流儀だ。だが、14位と低迷し、ホーム埼玉でも空席が目立つビッグクラブの屋台骨が揺らいでいると、本気で心配していた。