<J1:山形0-1新潟>◇第19節◇30日◇NDスタ

 波に乗れない。今月2度目の対戦となった新潟戦に前回(0-2)同様、完敗した。2日に2点を奪われたMF田中に、またしてもゴールを許した。山形の好機は5本の指で数えられる程度。後半24分、MF秋葉勝(27)はゴール前で倒れ込みながら左足でシュートを放ったが枠をとらえ切れず、寝転んだまま天を仰いだ。

 前節福岡戦(24日)を2-0で快勝した勢いは、3日後の浦和とのナビスコ杯での敗戦(1-2)で、しぼんでしまったかのよう。日曜→水曜→土曜の強行日程に少なからず疲労はあった。一方の新潟は、ナビスコ杯は2回戦からの登場。前節川崎F戦からはちょうど1週間の試合間隔があった。作戦を2日で練らなければならない山形に対し、新潟はじっくり調整、対策を講じてこの試合に備えた。その攻撃は力強く、守備は堅かった。

 新戦力のFW山崎雅人(29)も苦い「山形デビュー」となった。広島から期限付きで加入し、登録から3日でいきなり先発出場。FW大久保と2トップを組んだが、2人が効果的な絡みをした場面はほとんどなかった。

 今季は1度も連勝がないまま、7月を終えた。下位チームの鹿島、甲府と続く8月に、望みをつなぐしかない。【湯浅知彦】