<J1:C大阪6-0山形>◇第27節◇23日◇金鳥スタ
山形の「今季最低試合」だった。チームJ最多の6失点。J2だった02年、0-6で敗れた試合も敵地C大阪戦…。先制を許した前半24分は、守りの弱い今年を象徴するような場面となった。右サイドでボールを持つMFキム・ボギョンへ3人がチェックに行く。だが、全員動きだしが中途半端。あざ笑うかのように裏を抜けたMFファビオ・ロペスへスルーパスが通り、中央でノーマークだったFW播戸にすべり込みシュートを決められた。小林伸二監督(51)は「抑えられないわけじゃなく、ポイントポイントでやられた」と悔やんだ。
C大阪は小林監督をはじめ、5選手の古巣。それぞれ温かい拍手で迎えられる中、MF下村東美(30)だけは大ブーイングを浴びた。C大阪がJ2へ降格した06年、活躍の場を求め、当時J1の千葉へ移籍。下村は30歳となった今でも、練習後に筋トレやシュート練習を行う努力家。常に高い志を持っている。自分を磨くためにチームを去る姿が、サポーターには“逃げ”に映った。
「去年も僕だけブーイングでしたから」。土砂降りの21日。つらい質問にも、いつも通りの笑顔で答えた。この日はベンチ外のMF宮沢に代わってキャプテンマークを巻き、持ち前のファイティングスピリットをみせた。後半28分、劣勢を断ち切るようなミドルシュート。だが意気消沈のイレブンを奮い立たせるかのような1本も、ゴールには届かなかった。【湯浅知彦】



