山形が、今日22日のホームG大阪戦に万全の体制で臨む。左足の負傷で柏戦(16日=0-1)を欠場したDF石川竜也(31)の途中出場が濃厚。得点機を演出するレフティーが加わり、攻撃面は厚みが増す。「出るかどうかは監督が決めることだけど、足の痛みとかは大丈夫」と経過は良好な様子。小林監督も「(けがのない選手が)26人いると、誰を使おうか迷うよね。タツも良くなってきたし、攻撃ももっと良くなってくるはず」とうれしい悲鳴を上げた。

 回避した天皇杯、柏戦はDF山田、DF中野の若手2人に出番を譲った。世代別日本代表など、長年にわたって左サイドバックでしのぎを削ってきたベテランは、ピッチ外や映像で動きを確認し、「周りの選手との距離感を考えてプレーした方が良い」とアドバイスも送った。「気付いたことはなるべく言ってあげるようにしている」と、ポジション争いをする“ライバル”にも手の内は隠さない。

 石川の最大の武器は正確なクロス。G大阪守備陣に対応したキックもイメージできている。「ガンバのセンターバックは背が高いから、緩いボールははね返されると思う。速いボールを中に入れたい。だからハセ(長谷川)とか大きい選手は、できるだけサイドに流れずに中央にいてほしい」。描いたシナリオ通り、寸分の狂いもないクロスを送り込む。【湯浅知彦】