【グアム(米国)27日=永野高輔】札幌のDF櫛引一紀(18)が「スマイル作戦」で定位置奪回を狙う。ライバルDF奈良竜樹(18)はDFノース(30)の心をつかむために得意の英会話作戦を実施中。これに対抗し、苦手な英語ではなくノリと笑顔を駆使して連係を深める事を宣言。独自のスタイルで相棒の心をつかみ、開幕センターバックに滑り込む。

 この日の2対2の練習では、1学年下の奈良と直接対決。激しくボールを奪い合い、ライバル心をぶつけ合った。「奈良には負けられない。今年は絶対試合に出たいので」。昨年は10月のU-19アジア選手権予選でチームを離れている間にポジションを奪われた。後輩だろうとガチンコ勝負で定位置奪回に挑む。

 大きな問題がなければ助っ人DFが4バックの中心に入ることは確実。センターバック残り1枠をつかむにはコミュニケーション能力が不可欠となる。その点、奈良はノースと同部屋という利点を生かし英会話で意思疎通を開始。これに対して「英語は苦手ですが僕にはこの笑顔がありますから。あとはボディーランゲージ」と自信を見せた。練習後には早速「ハーイッ!ジェイド

 OK?」と声をかけ笑顔を誘った。硬派な奈良とは真逆の、ノリノリ路線で昨季のリベンジに挑む。