格上相手もなんのその。J2山形は22日、宮崎市の宮崎県総合運動公園ラグビー場で川崎Fと45分3本の練習試合を行い、計2-0で勝利した。1本目38分、新人MF宮阪政樹(22)の右CKを、DF西河翔吾が右足で合わせて先制。2本目の19分には、MF秋葉勝(ともに28)がダメ押しした。前日21日の練習で試した「4-3-3」をベースに、細かいパスで敵をかく乱。千葉との開幕戦(3月4日)まであと10日。奥野僚右監督(43)の「新生山形」が、いよいよ総仕上げに入る。
確たる自信を得る白星となった。1本目の開始直後こそ緊張から攻め込まれたが、奥野監督の喝でイレブンが目覚める。「宮阪~、もう15分も過ぎたぞ!」。そろそろ落ち着け-。ルーキーへの声掛けに、おのおのが指揮官からのプレッシャーを感じ取った。山崎、中島、万代のFW3人は徐々に前線へ進攻。位置を替えながら、スペースへの飛び出しでチャンスを広げた。3ボランチ気味の秋葉、宮阪、船山のMF3人もサイドアタック、献身的な守備でバランスを取った。
前日に始めた新システム。一風変わった布陣に見えるが18日のC大阪との練習試合での、中盤がダイヤモンド型の「4-4-2」と大差はない。奥野監督も「各選手が流動的に動けばいい。見る人によって4-4-2とか4-3-3と変わるけど、その言葉だけで選手が先入観を持たないようにしたい」と名称よりも、機能したことを喜んだ。
最も重要視した連係や連動性も問題なかった。FW陣は中盤まで引いてボールを受け、1度中盤の選手に受け渡す。すかさず縦に抜け、再びパスをもらった。最終ラインもサイドバックが高い位置を取り、ボランチからの展開を受けて細かいパスで前につないだ。文字通り流れるようなサッカー。ラフプレーで退場者が出るほど相手をいらつかせた。先制弾の西河は「型にはまってない。いい感じ」と納得の表情。奥野監督は「連係をもっと強固なものにしていく」と開幕を見据える。【湯浅知彦】



