<ナビスコ杯:札幌1-2鹿島>◇1次リーグ◇18日◇札幌ド
敗戦も意地見せた-。札幌は鹿島に敗れた。前半16分に札幌FW榊翔太(18)のゴールで先制したが、同39分にFWキリノ(27)が2枚目の警告を受けて退場。10人と数的不利となった後半に猛攻を受け、逆転負けを喫した。それでも控え選手中心の布陣で臨み、今季最多のシュート35本を浴びながら許した失点は2。公式戦3連敗も体を張ったDFは、粘り強く泥臭い札幌復活へのカギとなる。
ボロボロになりながら必死で戦った。結果は1-2敗戦も、何かを感じさせる90分だった。公式戦3連敗となったが石崎監督は「1人少なくなった中で選手の“勝ちたい”という気持ちが出ていた」と選手の奮闘をたたえた。札幌のシュートは前半に榊の先制弾の1本のみ。対する鹿島に35本のシュートを浴びながら、最後まで戦い抜いた。
前半36分に榊が負傷交代。同39分にキリノが退場し数的不利になった後、今度はMF宮沢が右足首を痛めた。石崎監督は「少しおかしかったので本人に確認した。交代の準備もしたが本人が“やれるところまでやる”と言うので続けさせた。そういう状況で90分よく頑張ってくれた」と言った。榊の負傷で交代枠を1つ使っていただけに「勝っている状況だし、あそこは踏ん張りたかった」と宮沢。結果にはつながらなかったが、勝利への執念だけは最後まで失わなかった。
選手たちは必死だった。リーグ戦は5連敗中で、開幕6戦勝利がない。石崎監督は、14日のリーグ名古屋戦から先発7人を入れ替えた。それはチームの底上げと同時に控えメンバーの奮起をうながすためでもあった。公式戦3試合ぶりの先発となった櫛引は「体を張るところは見せられたと思う。でも勝てなかったのが本当に悔しい」。チャンスに飢えた男たちが、がむしゃらになって戦った。
昨季終盤も押し込まれながらも球際で体を張って、相手のシュートを跳ね返し勝ちを拾ってきた。決して相手を圧倒して昇格したわけではない。攻撃陣はMF山本、内村、大島に続き、榊も長期離脱が濃厚。宮沢も今日札幌市内の病院で精密検査を受ける。ただ、負傷者が出ても控えメンバーや若手が活躍して乗り切ってきた。石崎監督は「けが人が出ても勝てるのが本当に強いチーム」と言う。中2日で迎える21日のリーグ川崎F戦で、粘り強い本当の札幌らしさをよみがえらせる。【永野高輔】



