<ACL:柏1-0ブリラム>◇1次リーグH組◇1日◇柏
柏がホームでブリラム(タイ)を破り、勝ち点7で同組3位に浮上し、決勝トーナメント進出に望みをつないだ。前半24分にMFレアンドロ・ドミンゲス(28)が先制ゴール。前半終了間際に相手DFが退場する数的有利も生かし、1点を守りきった。FW北嶋秀朗(33)はキャプテンマークを巻いてプロ初勝利となった。
北嶋が喜びをかみしめた。「久々のキャプテンマーク。しかも初めて勝てました。やっぱりうれしいけど、もう僕の役目は終わりでしょ」。昨年5月21日の名古屋戦(豊田ス)以来、約1年ぶりの大役。プロ16年目で、意外にも“主将初勝利”だった。
「とにかく何でもいいから勝とうという雰囲気だった。内容はどうでもいいと割り切って結果がでたことに価値がある」。気迫を込めたプレーは、開始からエンジン全開だった。前半7分、MFワグネルのクロスに体を投げ出してゴール前に飛び込んだ。その気持ちはエースのレアンドロにも伝わった。同24分に北嶋がパス。ドリブルで3人を巧みにかわした技ありゴールを決めた。その陰にも相手ゴール前まで約30メートルを全力疾走して、相手DF陣を惑わせた北嶋の“アシスト”があった。
昨季のJリーグMVPのレアンドロは、開幕から徹底マークにあい本来の動きが出せず悩んでいた。北嶋はそれを感じ取り、自分のゴールより、時には中盤に下がってボールを受けるなど、少しでも楽にプレーさせることを優先させた。「レアは強いんで弱音は言わないんです。だからこそ僕が感じてあげたかった。エースが久しぶりにヒーローになったことが、チームが急上昇できる良いきっかけになると思う」。体を張ったプレーで痛めた左足を引きずりながらも、笑顔があふれた。
これで自力での決勝トーナメント進出が可能となった。15日のアウェー全北現代戦に勝てば突破が決まる。「おじさんは頑張りましたよ。この年で厳しい決戦ができることがうれしい」と北嶋。信頼しあう最高のコンビは、アジアの頂点も狙っている。【鎌田直秀】



