<J1:札幌1-0C大阪>◇第9節◇3日◇札幌厚別
札幌がC大阪に勝ち、リーグ9戦目で初勝利を挙げた。前半25分にMF近藤が先制点を決め、チーム一丸で守り抜いた。4季ぶりJ1での勝利は08年7月13日の千葉戦以来1390日ぶり。石崎信弘監督(54)は「みんなの頑張りが1つになった」と選手をねぎらった。
技ありの一撃だった。近藤は相手選手を背負いながら右クロスを受けると、巧みな体重移動で惑わせ、右足でゴール。「トラップがうまくいった。きれいに入った」。終盤はなりふり構わず守りに徹し、開幕戦以来の無失点で勝利につなげた。MF河合主将は「全員の勝ちたい気持ちが出た。ほっとした」と言った。
ベンチ外ではJ1最強のカリスマが後押しした。両膝関節炎のため静岡でリハビリ中のFW中山が1日に札幌へ戻り、この日、市内クラブハウスを出発するメンバーに「勝つしかねぇぞっ!」とゲキを飛ばした。DF日高は「精神的な部分で支えになっていた」と効果を口にした。
札幌厚別でのJ1勝利は、02年8月10日のG大阪戦以来3554日ぶり。「熱いサポーターの力で、聖地厚別に神風を吹かせた」。普段は淡々と振り返る石崎監督が、珍しく興奮した。札幌に遅い春が来て、本当のスタートが始まった。



