<J1:横浜0-0G大阪>◇第12節◇19日◇日産ス

 G大阪が、勝ち点1を拾った。前半は互角に戦ったが、後半は防戦一方。MF遠藤がボールを奪っても、味方が連動せず、パスコースが制限され、相手にカットされる連続。DF陣が、カウンター対処のためラインを下げ、全体的に間延びしてしまった。松波正信監督(37)は「前に行く力が少し足りなかった。守備から攻撃へのスピードアップができず、前線の2人が孤立した」と振り返った。

 「悪い中でも、勝ち点1が取れたこと、相手をゼロで抑えたことを良しとしないとね。守備の時間が長かったけど、全体でしっかり守る意識があった。これからチームはよくなると思うよ」。遠藤は、攻撃陣を調律できなかった悔しさより、今季12戦目で初めて無失点で90分を終えたことを喜んだ。守備の安定から逆襲へ-。低迷期脱出へ、G大阪が、小さいながらも1つのきっかけをつかんだ。