アクシデントを乗り越え、ルーキーにチャンス到来だ。仙台MF奥埜博亮(22)が、明日6日のナビスコ杯アウェー広島戦でプロ初先発することが濃厚となった。4日に行われた紅白戦の1本目で主力組のボランチとしてプレー。仙台大時代に特別指定を受けた09年シーズンから“4年目”での初スタメンに「特に突破力があったり、体が大きいわけではない。周りの選手とうまく連係してゴール前に絡んでいけたら」と謙虚に意気込んだ。

 故障者の続出などで巡ってきた好機を、危うくフイにするところだった。紅白戦で右目の上に相手の肘が当たって切れ、流血。「ちょっと怖いけど大丈夫だと思う」と、傷口を数針縫って試合に臨む見込みだ。これにはオールラウンダーとしての期待を込めて送り出す手倉森監督も「紅白戦でおとなしいから、もっと口を開いてくれればと思ってたら、目尻(に傷)が開いちゃったね」と苦笑い。明日の本番こそ、プレーで目立つ。