<ナビスコ杯:札幌0-4清水>◇1次リーグB組◇6日◇札幌厚別

 札幌は清水に敗れ、予選リーグ敗退が決まった。清水の積極的なプレスにほんろうされ前半に2失点。後半にも2点を奪われ完敗した。1試合を残しながら、決勝トーナメント進出条件の上位2位入りの可能性が消滅した。5月26日のリーグ広島戦以来11日ぶりの公式戦。出直しを図った1戦だったが、5月3日のリーグC大阪戦以来6試合ぶりの公式戦勝利はならなかった。

 すべてが空回りした。試合後のあいさつでは、札幌の選手に恒例の説教タイム。寒風の中、選手たちは約15分間、立たされた。延々とゲキを飛ばすファンがいる一方で、「長いよ!」とやじるサポーターも出るなどスタンドの意思もバラバラ。何とも後味の悪い試合となってしまった。

 前半2分に、MF砂川が右サイドで振り切られ失点。4分後には不必要なファウルからFKを与え、開始6分で2失点した。リーグ戦では、開始15分までの時間帯別失点が6とJ1ワースト。課題としてきた立ち上がりに、また崩れた。「試合の入りを注意するように伝えたのだが」と石崎監督。清水のアグレッシブなプレスを受け、前を向くたびにミスを連発。攻撃も中途半端で、4月18日の同杯鹿島戦に並ぶ今季ワーストタイのシュート1本と、いいところなく終わった。

 これで公式戦は6試合勝ちなし。この日は同時間帯に札幌ドームで日本ハムのナイター、YOSAKOIソーラン祭りの開幕日とバッティング。さらにリーグ戦の不調と相まって観客数も激減した。3687人は今季ホーム最低。J1相手の公式戦では、5月26日広島戦の6870人を一気に下回る最少記録となった。JFLやJ2相手の公式戦を含めても札幌厚別ワースト3番目。そんな苦しい中でも応援に駆けつけたファンに勝利を届けられず、砂川は「声を出し続けてくれた方に申し訳ない」と厳しい表情を見せた。

 ナビスコ杯の決勝トーナメント進出は消えたが、大事なのはここから。9日の同杯神戸戦は消化試合となるが、その1週間後にはリーグ再開初戦の仙台戦が待っている。「僕たちにはJ1に残るという大きな目標がある。次の試合を無駄にはしたくない」と砂川。芳賀、山本の復帰という吉報もある。公式戦18戦37失点の守備を、しっかり立て直し出直しを図る。【永野高輔】