<浦和0-0仙台>◇第15節◇23日◇埼玉
仙台が3位浦和との上位対決に引き分けた。カップ戦も含めたアウェー浦和戦8戦目での初勝利はならなかったが、敵地で貴重な勝ち点1を獲得。FW柳沢敦(35)と中原貴之(27)の先発2トップがそれぞれ見せ場をつくり、後半にはケガで戦列を離れていた赤嶺真吾(28)が途中出場を果たした。2位広島が大宮と引き分けたため、首位をキープ。次節30日、ユアスタでの直接対決できっちり突き放す。
前節からの勢いのままに、2トップが存在感を発揮した。柳沢と中原。今季初めてスタメンでコンビを組んだ2人が、夏場に向けてオプションとなり得る可能性を示した。まずはここまで6月の公式戦3戦3発と絶好調の中原。前半10分、朴の左クロスに頭で合わせた。ゴール左へ外れたが、得意のヘディングでアピール。柳沢も負けていない。「埼スタの雰囲気はすさまじいものがある。強い気持ちで戦わないと。点を取れれば、チームも勢いづく」と話していた主将は、同39分にクロスをバックヘッドで流してゴールを脅かした。
後半開始早々から浦和の猛攻を受けると、守備陣が体を投げ出して奮闘。同14分の梅崎の決定的なヘディングシュートは、林が何とかはじいてバーに当て、ゴールを死守した。同18分には、6日のナビスコ杯広島戦で右内転筋を肉離れし、離脱していた赤嶺が復帰。「もう問題ない。自分の中では90分やれると思っている」と自信をのぞかせていた通り、交代直後に左足でシュートを放って得点のにおいを漂わせた。
27日のナビスコ杯磐田戦、30日の広島戦はいずれもホーム。試合前、手倉森誠監督(44)は「レッズ戦で負けないで帰ってこれれば、(次の2戦は)ホームの力で勝てると楽観的に考えている」と話していた。終盤は崩しにくいと判断すれば、後方でボールを回してリスクを回避。敵地の猛烈なブーイングにもひるまず、したたかに勝ち点を上積みした。広島戦では今節累積警告で出場停止だったウイルソンも戻ってくる。首位攻防戦へ、舞台は整った。
仙台手倉森監督
勝ち点3を取りにいった結果、勝ち点1でもいいと話していて、その通りになった。去年おととしを考えれば、守備で追われていたので、アウェーでここまでボールを握れたのは成長。レッズのシステムは広島に似ているので、次の広島に向けていい試合ができた。ゲームコントロールをチームでも意識していて、バランスを崩さずにやることができた。チームの手堅さを表現できた。ナビスコで(浦和ペトロビッチ監督の古巣)広島と対戦していたことでいいシミュレーションができたのが、功を奏した。



