<ナビスコ杯:仙台4-0磐田>◇1次リーグ◇27日◇ユアスタ
仙台が、圧倒的攻撃力で決勝トーナメント(T)への道を切り開いた。勝利が絶対の磐田戦で、6月2度目の4発と攻撃陣が大暴れ。前半22分にMF太田吉彰(29)がCKのこぼれ球をダイレクトで突き刺すと、後半にはFWウイルソン(27)、赤嶺真吾(28)の2トップがそろってゴール。最後はDF渡辺広大(25)が今季初ゴールで締めくくった。首位攻防戦となる30日のリーグ広島戦へ、これ以上ない勢いをつけた。
久々の快感にたっぷりと酔いしれた。太田が誇らしげに、そして力強く指を突き上げた。前半22分、左CKのこぼれ球に反応した左足が決勝Tへの軌跡を描く。ダイレクトでたたき込んだビューティフルゴールは、自身4月21日のリーグ東京戦以来となる公式戦での得点となった。
6日の広島戦で2アシストを記録するなど活躍はしていたが、ゴールから遠ざかっていた。「明日もキレキレのドリブル見せてください」。開幕からチームとともに絶好調だった今春、試合を翌日に控えてサポーターにかけられた言葉だ。「それだけ今年のオレにかけてもらっている期待を感じる。応えなきゃいけないよね」と自らを奮い立たせる原動力になっている。得点は代名詞のドリブルからではなかったが、値千金の先制弾だった。
後半には2トップがそろい踏み。10分に抜け出したウイルソンが冷静に左足で流し込むと、24分には赤嶺が決めた。23日の浦和戦は累積警告により出られなかったウイルソンと、右内転筋の肉離れから復帰後初先発だった赤嶺。手倉森監督が「出られなかった鬱憤(うっぷん)を晴らしてほしい」と期待した通りだった。
後半33分には左CKに渡辺が頭で合わせて今季初ゴール。守備陣も集中力を切らすことなくゼロに封じ、開幕5戦目だった4月7日のリーグ戦で連勝を止められた磐田に完璧なリベンジを果たした。「2つのタイトル狙う」。手倉森監督の宣言通り、ナビスコ杯は第1関門を突破した。今度はリーグ。週末の首位攻防戦へ、盤石で臨む。



